みなさん、着なくなった着物はどうしますか?
「もう着ないけど、素敵な柄だから何か形に残したい…」
と思った方にはリメイクがおススメです。
リメイクするためには「洗い張り」という工程が必要になってきます。
洗い張りは少し手間がかかり難しいですが頑張ってみましょう!
そして着物を日常使いができる素敵なものへと生まれ変わらせましょう!
今回はリメイクするときの手順などを以下の4つに分けて簡単に紹介していきます。
①リメイクの手順
②洗い張りとは?自宅での洗い張りの方法・注意点
③リメイクの例
④最後に
ぜひリメイク後の着物の姿を想像しながら読んでみてください!
①リメイクの手順
目次
着物をリメイクする際の手順はざっくりと以下の通りです。
(i)まずはじめにすることは生地の確認です。
・素材、染色
・傷んでいるところがあるか
・汚れはあるか、汚れの種類は何か
・刺繍のゆがみ・色落ちはあるか
をしっかりと確認してください。
・引っ張ったら裂ける
・水に濡らした時の色落ちが激しい
この2点に当てはまるものはリメイクには向いていないでしょう。
(ii)生地の確認ができたら次は洗い張りです。
洗い張りは必ずするべきとはいいませんが、できる限り行います。
正絹であればプロに頼んでしてもらうのが1番です。
プロに頼むとお金はかかりますが、生地に合わせた方法で綺麗にして反物の状態で返し てくれるので安心です。
(iii)そして最後に反物から自分の作りたいものをつくります。
※参照:きものふじぜん(https://kimono.support)
②洗い張りとは?自宅での洗い張りの方法・注意点
洗い張りとは、丸洗いの逆で、
着物をほどいて洗っていく方法のことです。
では、洗い張りの手順を見ていきましょう。
1.着物の状態を確認
リメイクの手順の(i)と同じく、
・素材、染色
・傷んでいるところがあるか
・汚れはあるか、汚れの種類は何か
・刺繍のゆがみ・色落ちはあるか
の確認をします。
2.ほどく
リッパーやハサミを使い、縫い目を全て取り、各パーツに分けます。
ハサミよりもリッパーがおすすめです。百均でも売っています。
パーツは
身頃×2、袖×2、衿、掛け衿、おくみ×2
の計5種類です。
3.端縫い(はぬい)
ほどいたパーツを縫い合わせ、反物の状態に戻します。
手縫い、ミシンどちらでも大丈夫です。
4.洗う
色落ちするので、叩く・こする・絞るのはNGです。手早く押し洗いをしましょう。
正絹はプロに頼みましょう。
木綿やポリエステルなど、洗濯機に入れられるものはネットに入れて洗っても大丈夫で す。
5.張りを行う
洗った反物を張って乾燥させます。
プロに頼むとその後の糊入れ・乾燥もしてくれますが、自宅では難しいです。
もしプロに洗い張りを頼むと、反物の状態で返してくれます。
ちなみに、「仕立て」を注文すると元の着物の姿に戻してくれます。
③リメイクの例
着物くらい広い面積の生地があれば何でも作れますが、その中でもおすすめのものを紹介します。
・縫わなくてもいいもの
→スマホケース、ブックカバー
・少しの生地でできるもの
→髪飾り(リボン・シュシュなど)、ピアス、イヤリング
くるみボタンを作れるセットも売っているのでそれを使えば簡単に作れます
・袖部分でつくれるもの
→クッションカバー、タペストリー、ポーチ、小物入れ、エコバッグ、かばん
・身頃もでつくれるもの
→スカート、ワンピース、カーテン
個人的には髪飾りやピアスがオススメです。
和柄のアクセサリーは着物と合わせるのにもってこいです。
着物の綺麗さを活かしたドレッシーなワンピースを作るのも魅力的ですね。
裁縫が苦手な方も縫わずに作れるものがたくさんあるのでぜひ挑戦してみてください!
④最後に
今回は
・リメイクの手順
・洗い張りの方法
・リメイクの例
を順に紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
正直、洗い張りは手間がかかり難しいですがリメイクをする上では必要な工程です。
大事な着物を綺麗に生まれ変わらせたいのであれば、思い切ってプロに洗い張りを頼むのもいいですね!
リメイク自体は簡単にできるものもたくさんあります。
何にリメイクしようかと考え出したら止まらなくなりそうです。
素敵な着物を最大限活かしたものが作れるといいですね!